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お子様の「食べにくい」「しゃべりにくい」は口腔機能発達不全症かも? ~専門医が教える早期発見と最新治療~

こんにちは。宮前平の永沢デンタルクリニックです。

近年、スマートフォンの普及や食生活の変化により、お子様の口腔機能の発達に影響が出ているケースが増加しています。特に注目すべきは、見た目では分かりにくい「かむ力」「飲み込む力」「話す力」の発達の遅れです。永沢デンタルクリニックでは、このような口腔機能の問題に早期から対応し、お子様の健やかな成長をサポートしています。

~目次~
1.口腔機能発達不全症とは
2.見過ごせない影響と将来的なリスク
3.年齢別の特徴と対処法
4.最新の診断・治療アプローチ
5.家庭でできる予防と改善
6.費用と保険診療について
7.よくある質問と回答
8.まとめ:早期発見の重要性

1.口腔機能発達不全症とは

口腔機能発達不全症は、お口の機能が年齢相応に発達していない状態を指します。単なる「癖」や「成長過程の一時的な症状」として見過ごされがちですが、実は重要な健康課題です。
主な症状は以下のような状態として現れます。

機能 気づきやすい症状 見過ごされやすい症状
摂食機能 食べこぼし、よだれ 飲み込み方の異常
構音機能 発音の不明瞭さ 舌の使い方の問題
呼吸機能 口呼吸、いびき 睡眠の質の低下

2.見過ごされやすい影響と将来的なリスク

口腔機能の発達不全は、お子様の成長に様々な影響を及ぼします。特に深刻なのは、一見関係ないように見える様々な問題につながる可能性があることです。

⦁ 短期的な影響
食事の時間が極端に長くなったり、特定の食べ物を避けたりする傾向が出てきます。また、よく噛まずに飲み込む習慣がつくと、消化器系の問題にもつながりかねません。さらに、発音の問題は、コミュニケーションや学習意欲にも影響を与える可能性があります。

⦁ 長期的な影響
放置すると、以下のような問題に発展する可能性があります。
⦁ 顎の発達不全による歯並びの悪化
⦁ 姿勢の悪化と肩こりなどの体調不良
⦁ 睡眠時無呼吸症候群のリスク増加
⦁ 社会性の発達への影響
⦁ 学習能力への影響

3.年齢別の特徴と対処法

⦁ 乳幼児期(0-3歳)
この時期は口腔機能の基礎が形成される重要な時期です。離乳食の進め方や食具の使い方など、基本的な機能の獲得をサポートします。特に注意が必要なのは以下の点です。
⦁ 適切な離乳食の段階的な導入
⦁ 正しい飲み込みパターンの確立
⦁ 口周りの筋肉の発達サポート

⦁ 幼児期(3-6歳)
言語発達と咀嚼機能の完成が重要な時期です。以下のような点に注意が必要です。
⦁ 正しい発音パターンの習得
⦁ 十分な咀嚼力の発達
⦁ 口呼吸の改善

⦁ 学童期(6-12歳)
永久歯への交換期であり、最終的な口腔機能の確立時期です。この時期の特徴は以下の3つです。
⦁ 永久歯の萌出に伴う機能の再確立
⦁ 正しい舌位置の定着
⦁ 良好な口腔習慣の確立

4.最新の診断・治療アプローチ

当院では、口腔機能発達不全症に対して、最新の医学的知見に基づいた診断・治療を提供しています。
⦁ 詳細な診断プロセス
まず初めに、お子様の状態を総合的に評価します。検査は以下のステップで実施します。
⦁ 初回カウンセリング
お子様の生活習慣や食事の様子、ご家族の気になる点について詳しくお伺いします。リラックスした雰囲気の中で、お子様の普段の様子も観察させていただきます。
⦁ 専門的検査
口腔機能の発達状態を、最新の検査機器を用いて詳しく診断します。具体的には以下の項目を確認します。

検査項目 内容 重要性
咀嚼機能検査 噛む力と方法の 食事機能の評価
嚥下機能検査 飲み込み方の評価 誤嚥リスクの確認
構音機能検査 発音の正確性チェック 言語発達の評価
呼吸機能検査 呼吸パターンの確認 口呼吸の評価

⦁ 最新の治療アプローチ
診断結果に基づき、お子様一人一人に最適な治療プランを立案します。
⦁ 筋機能療法
口腔周囲の筋肉を適切に発達させるための訓練を行います。特殊な器具を使用した楽しいトレーニングで、お子様が無理なく続けられるよう工夫を施しています。
② 摂食機能療法
正しい食べ方、飲み込み方を身につけるためのトレーニングです。年齢に応じた食材を使用し、実践的な指導を行います。
⦁ 言語治療
発音の問題に対しては、言語聴覚士と連携しながら、専門的なアプローチを行います。遊び感覚で楽しみながら、正しい発音が身につくようサポートします。

5.家庭でできる予防と改善

治療の効果を高めるためには、ご家庭での取り組みも重要です。以下のような日常的なケアをお勧めしています。
⦁ 食事時の工夫
お子様の成長に合わせて、以下のような点に気を付けることで、口腔機能の発達を促すことができます。
⦁ よく噛んで食べる習慣づけ
⦁ 適切な食事時間の確保
⦁ 正しい姿勢での食事
⦁ バランスの良い食材選び

⦁ 日常生活での取り組み
遊びの中で自然と機能改善につながる活動を取り入れることをお勧めしています。
⦁ 風船遊び(呼吸機能の改善)
⦁ シャボン玉遊び(口周りの筋肉強化)
⦁ わらべ歌(リズムと発音の練習)

6.費用と保険診療について

口腔機能発達不全症の治療は、2018年度より保険適用となっています。具体的な治療費用は以下の通りです。

治療内容 3割負担の場合 2割負担の場合 1割負担の場合
初診料 900円程度 600円程度 300円程度
検査料 450円程度 300円程度 150円程度
基本治療(月額) 2.100円程度 1.400円程度 700円程度
専門治療(回数制) 3.000円程度 2.000円程度~ 1.000円程度~

※実際の費用は症状や治療内容により変動する場合があります。

7.よくある質問と回答

Q1:何歳から治療を始められますか?
A:症状に気づいた時点で、年齢に関係なく対応が可能です。特に2〜6歳は口腔機能の発達に重要な時期となります。
Q2:治療期間はどのくらいですか?
A:個人差が大きいですが、通常3〜6ヶ月程度で改善が見られます。ただし、症状や年齢によって異なります。
Q3:学校や保育園に通いながらでも治療できますか?
A:もちろん可能です。当院は平日夜18時30分まで診療を行っています。

8.まとめ:早期発見の重要性

口腔機能発達不全症は、早期発見・早期治療が何よりも重要です。永沢デンタルクリニックでは、豊富な経験を活かし、お子様一人一人に合わせた最適な治療プランを提供しています。
少しでも気になることがございましたら、まずはお気軽にご相談ください。無料相談も実施しておりますので、お子様の成長が気になる方は、ぜひご利用ください。

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